医学部の保健学科で臨床検査技師過程を修了しました。もともと医療関連の仕事に就きたかったのですが、医師は難易度が高く、でも看護師はちょっと違うな、と考えた結果たどり着いたのが臨床検査技師でした。
「臨床検査技師資格の勉強で得た知識を活かせる、“病院以外”の仕事」を探していました。病院実習に行き、現場で働く臨床検査技師の姿を見て、「患者さんのために病気や異常を正確に診断できるよう、検査を行う仕事も魅力的だけど、もっとたくさんの人とコミュニケーションがとれる仕事がしたいな」と思ったことがその理由です。
友人が当社(当時・綜合臨床薬理研究所)のCRC募集のチラシを持ってきてくれたことをきっかけに、初めてSMO(治験施設支援機関)やCRCのことを知りました。入社を決めた理由は「スーツと白衣の両方を着られる」こと。子供のころからキャリアウーマンに憧れていたんですよね(笑)。
・2003年:新卒で入社。OJT終了後、横浜オフィスにCRCとして配属。
・2008年:グループ長に就任し、プレイイングマネージャーとして勤務。
・2011年:結婚を機に大宮オフィスに異動。
・2012年:東京オフィスに異動し、2年間オフィス長を務める。
・2014年:産育休を取得。
・2016年4月:イーピーミントとの合併と同時期に復職し、東京支店の副支店長に就任。
・2019年:東京支店長に就任。
・2021年:プロジェクト推進部長に就任し、本社勤務へ。
・2022年10月:東日本支社長に就任。
・2023年10月:事業本部副本部長と東日本支社長を兼任。
支社長としてのミッションは東日本エリアの支店のマネジメント、副本部長としてのミッションは事業本部として取り組むべき課題解決です。支店や現場の困りごとを解消するための規定やルール作りに向けて、毎日のように議論をしています。さらに親会社であるEPNextSの事業企画にも参加していて、こちらではEPSグループのCRO(開発業務受託機関)とSMOが協業する新しい仕組みづくりに取り組んでいます。
東日本支社に所属する1000名近いみんなが同じ方向を向いて仕事に取り組み、売上予算などの目標に到達できたときに達成感を覚えます。また、相談に乗ったりアドバイスしたりすることで、前向きに変わってくれたり、以前より成長したメンバーを見たときも、すごく嬉しいですね。
当時はSMOというビジネス自体が始まって間もなく、ほとんど知識ゼロで入社したので、ギャップを感じようもなかったですね。会社の規模も小さく、大変なことも多かったですが、「まあ、こういうものなのかな」と思っていました(笑)。
特別な資質のようなものはなく、どんなキャラクターの人でも努力次第で管理職になれると思っています。個人的に大切にしているのは、何があっても部下の前では笑顔で前向きであること。あとは「一つ役職が上がるごとに、一つ階段を降りる」という意識。驕ることなく、現場の人たちに寄り添い、きちんと困りごとを拾い上げられるよう心がけています。1 on 1でのお誕生日面談など、現場のリーダー層やメンバーと直接話す機会から得られる気づきを大切にしたいと思っています。
「鶏口となるも牛後となるなかれ」。大企業で末席につくよりは、小さい会社でも自分がやりたい仕事をしたいと思っていました。
産育休明けの復職と同時に東京支店副支店長になったとき。育児をこなしながらマネジメントすることはただでさえハードですが、当時は合併に伴う組織再編という大仕事もありました。両社メンバーが互いに尊重しあう土壌を作りながら、同僚の誰一人ないがしろにされることなく支店を一つにしていくには、出身会社の支店内代表として私がしっかりしなくてはいけない。その気持ちがなかったら、この時期は乗り切れなかったかもしれません。
副業できる制度が気に入っています。実は私も少し前、休日に百貨店の洋服売場で接客をしていたことがあります。もともと洋服が大好きで、いつかやりたいと思っていたんです。役職から離れ、一店員として売上を上げるのは楽しかったですね。お勧めできる制度としては、在宅勤務制度、男性も取得しやすい育休制度、ライフステージに合わせて柔軟に働けるスーパーフレックス制度といったところです。
新薬を待ち望んでいる人に"治験の機会"や"新薬"がきちんと届く新しいしくみをつくること。EPLinkの全社プロジェクトとして企画している最中です。日本の医療に貢献するという大きな目標を達成した後は、一息ついてキャリアを見直す時間をとり、新しい目標を立てられればいいな、と考えています。
現在小学3年生の息子がいるので、仕事終わりは急いで帰宅し、ご飯をつくって、宿題をみて、お風呂に入れて、寝かせる(寝かされる笑)、それで終わりですね。休日は息子を習い事に連れて行くので、その間に急いでホットヨガの店に駆け込んだり(笑)。息子も気を遣ってくれて、ときどき私のショッピングに付き合ってくれています。
特にこれといってないですね。もともと、仕事のせいで家庭にしわ寄せがくるのは嫌だったので。役職が変わることで私自身が逼迫するのは仕方ないとして、家族に協力してもらうことはあっても、犠牲にすることはできるだけ避けたいと思っています。
今は子育ても忙しいので、趣味よりは睡眠を優先しています。ちゃんと寝ていないとパフォーマンスが落ちるし、イライラしちゃうので。
ショッピング、スキー、スノーボード、クラリネットなど。岩手県出身なので、スキーは子供のころから好きでした。今でも帰省のついでに、息子と一緒に滑ったりしています。クラリネットは中学校の吹奏楽部で始めて、大人になってからもときどきケースから取り出して吹いています。
早めに仕事を辞めて、服飾関係などの好きな仕事をするか、海外移住をしたいです。大丈夫かな、こんなこと言って(笑)。海外に住んでみたい理由は、いろんなことに気を遣わず、自由に振る舞える環境に憧れがあるから。今でも十分、自由に生きて好きなことを言っているように見えるかもしれないけど、実はこう見えて気を遣っているんですよ。
世界一周、世界遺産の旅です。これまでもアンコールワットや兵馬俑、万里の長城、サグラダ・ファミリア、バチカン、モン・サン=ミッシェル、グランド・キャニオンなどを訪れました。治安が安定したら、エジプトに行ってみたいですね。
大きく3つあると思います。まず一つ目は、産育休の取得。産休に入ると、今まで自分が抱えていた仕事をみんなに引き継ぎますよね。それを機に、「絶対に自分じゃなきゃできない仕事なんてないんだ。プライベートも大事にしていいんだ」と思えるようになりました。二つ目は会社の合併。それまでは控えめな性格だったのですが、合併後の不安定な組織の中で副支店長を務めるため、社交的なキャラクターに自分を変えました。三つ目は、がんによる夫の他界。生きている意味や人生のあり方を見つめ直し、SMOの一員としてどんな仕事をしていくべきか、立ち止まって考えるきっかけになりました。
息子が今日の服装をノリノリで選んでくれたこと!私よりセンスがいいです(笑)。
とにかく寝ます。休日も平日も朝は早く起きなくてはいけないので、疲れをためないよう毎日早めに寝ることにしています。